まずは基本を知ろう!そもそも風水術ってどんなもの?
よく運気を良くしたい時に聞く、《風水術》。
一般的に知られているのは、「北の方角には●●がいい」とか「南は△△を置くと◯◯運がUPする」といったカンジでしょう。わかりやすい言い方をすると、ちょっとおまじないとか魔法のようなイメージですよね?
確かに開運には違いないのですが、基本的に風水術というのは自然のエネルギーを理解した上で生活に取り入れるといった、目には見えないもののエネルギーを上手く利用したものなのです。
風水術にはベースとなる基本的な要素があります。これはいろいろな種類の風水がある中でも共通する部分でもあります。
風水術の発祥は中国です。長い歴史の中で栄えた皇帝や上流階級の人々は、風水術を生活環境や習慣に取り入れることによって、その栄華・繁栄を極めたとさえいわれることもあります。
これはかつて中国と深く関わりのあった日本にも伝わり、さらに独自の解釈を加えた方法で貴族階級や武家階級へ広まりました。また、日本だけでなくアジア諸国を中心に、やがてヨーロッパ圏にまで広がりました。そして、各々の土地でその風土や習慣、美意識などに馴染むような独自性のあるものへと変化したのです。
この風水のベースとなるが、《陰陽五行説(おんみょうごぎょうせつ)》です。
陰陽五行説の中にはふたつの要素があります。まず陰と陽の関係性を説いた《陰陽説》です。
陰と陽というとなんだか良くないものと良いものという振り分けをするものなのかと思う人もいるかもしれません。しかし、そうではなく、陰も陽もすべてはバランスであり、どちらも必要なものであるというものです。実際、陰陽を具体的な例で表すと、光と影、太陽と月、男と女…など、太極でありながらこの世の中に共存しているものになります。
もうひとつは《五行説》です。
これは大地に宿る自然のエネルギーである木・火・土・金・水の関係性を説いたものです。どのエネルギー同士が相性がよく、どのエネルギー同士は相性が悪いなど、そういったものを見るためのものです。このバランスを知ることで、どんな場所にどんなエネルギーのものを取り入れればいいのかがわかるようになるのです。
《風水術》は、人をよりよくする(豊かにする)ための環境を作り上げるためのものであり、決しておまじないや魔法なんかではありません。
“環境が人をつくる”という言葉をどこかで聞いた事がありますが、まさにその通り!
キラキラした美しい環境にはキラキラしたオーラの人が、どんよりしたゴミダメのような環境にはどんよりとしたオーラの人がいるものです。
よい雰囲気の人にいい人が集まり、嫌な雰囲気の人には人が寄り付かないといったように。いい場の気にはいい運気が、悪い場の気には悪い運気がよりついちゃうものです。
良い場を作る=良い気を呼び込む=人をよりよくする(豊かにする)、それが《風水術》なのです。